雲の種類と特徴 ~十種雲形~

雲の種類

毎日目にするにも関わらず、意外と雲のことを知らない人は多いのではないでしょうか。この記事では雲の種類についてご紹介します。

十種雲形とは

世界気象機関が発行する「国際雲図帳」では、雲の種類は雲の形や高さによって、10種類の基本形に分類されています。

その10種類の基本形を十種雲形じゅっしゅうんけいといいます。

雲の種類

どの雲も年中見ることができますが、雲によっては現れやすい季節があります。

雲ができる仕組みに関しては、以下の記事をご覧ください。

雲ができる仕組み
雲のでき方をイラストと共にわかりやすく解説!

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雲の種類

10種類の雲は、雲が発生する高さによって、「上層雲」「中層雲」「下層雲」「対流雲」に分かれます。

上層雲

上層雲は、温帯地方では5~13kmの高さに現れます。氷の粒でできています。

上層雲は、巻雲巻層雲巻積雲の3種類存在します。

巻雲けんうん(すじ雲)

巻雲

巻雲は、刷毛ではいたような白色の薄雲です。最も高いところに発生する雲です。春や秋よく見られます。

巻雲には、まっすぐなものや曲がったものなど様々な形が存在します。すじの先端が釣り針のように曲がっているものは、天候が悪化する前兆となることが多いです。現れてから約12~24時間後に雨が降る可能性があります。

 

巻積雲けんせきうん(うろこ雲、いわし雲、さば雲)

巻積雲

巻積雲は、薄い小粒の白い雲が集まり、別名「うろこ雲」と言われるように魚のうろこのような形をした雲。秋によく見られます。

巻積雲は、前線や低気圧などの接近時に現れやすいです。雲が時間が経つにつれ広がり、低い位置に現れるようになると、天気が崩れる兆しとなります。

 

巻層雲けんそううん(うす雲)

巻層雲

巻層雲は白いベールのような薄い雲です。広範囲を覆います。雲が薄いため太陽の光を通します。春によく見られます。

巻層雲は、前線や低気圧が近づくと現れることが多いです。雲が時間が経つにつれ広がり、厚みが増すと、天気が崩れる可能性があります。

 

中層雲

中層雲は、温帯地方では27kmの高さに現れます。水や氷の粒でできています。

中層雲は、高積雲高層雲乱層雲の3種類存在します。

高積雲こうせきうん(ひつじ雲、むら雲)

高積雲

高積雲は、小さな丸みのある塊が集まり、斑状や帯状の形をした雲です。雲の形が巻積雲と似ており、見分けがつきにくいですが、高積雲の方が低い位置にでき、雲が巻積雲より厚く、大きいです。秋によく見られます。

雲が厚くなってくると、天気が下り坂になるとみられます。

 

高層雲こうそううん(おぼろ雲)

高層雲

高層雲は、灰色のベールのような広範囲に及ぶ雲です。特徴が巻層雲と似ていますが、高層雲は雲が巻層雲より厚いため、太陽の光をあまり通しません。春によく見られます。

雲が厚くなると雨や雪が降ることがあります。

 

乱層雲らんそううん(雨雲、雪雲)

乱層雲

乱層雲は、太陽や月を覆うほど厚く、空一面に広がる暗灰色の雲です。2~7kmの高さによく現れますが、それより低いまたは高い場所にも現れることがあります。高層雲が厚くなることでできます。

乱層雲は、前線や低気圧が近づくと現れることが多いです。別名「雨雲」と言われるように、弱い雨や雪を長時間降らせます。

 

下層雲

下層雲は、温帯地方では0.5~2kmの高さに現れます。水や氷の粒でできています。

下層雲は、層積雲層雲の2種類存在します。

層積雲そうせきうん(くもり雲、うね雲)

層積雲

層積雲は、大きな丸みのある塊が集まり、畑のうねのようにロール状や斑状の形をした白色や灰色の雲です。どの季節でもよく見られます。

層積雲は、別名「くもり雲」というようにくもりの日に良く現れます。雨を降らすことは少ないです。

 

層雲そううん(きり雲)

層雲

層雲は、別名「きり霧」と言われるように、霧のような白や灰色の雲です。最も低いところに発生する雲で地表付近に現れます。

層雲は、霧雨を降らすことがあります。

 

対流雲

対流雲は、上昇気流によって垂直方向に発達する雲です。発生する高さが定まっていません。水や氷の粒でできています。

対流雲は、積雲積乱雲の2種類存在します。

積雲せきうん(わた雲)

積雲

積雲は、別名「わた雲」というように、わたのように盛り上がった白や灰色雲です。雲の底は平らになっていることが多いです。夏の晴天時によく見られます。

強い上昇気流により、積乱雲に発達すると、雨を降らせることがあります。積雲は日中に現れ成長しますが、大半は夕方には成長が止まり消えてしまいます。

 

積乱雲せきらんうん(入道雲、かみなり雲)

積乱雲

積乱雲は、上昇気流によって積雲が大きく成長してできる雲です。垂直に高く発達し、かなとこのような形になることが多いです。雲の高さが10kmを超えることがあります。夏によく見られます。

積乱雲は、激しい雨や雷、ひょう、竜巻をもたらします。短時間で多くの雨を降らせます。

 

「巻」「高」「層」「乱」「積」の意味

十種雲形のそれぞれの名称は、「巻」「高」「層」「乱」「積」のいずれかの組み合わせです。それぞれの漢字にちゃんと意味があります。

「巻」「高」

  • ・・・上層雲
  • ・・・中層雲

 

「層」「積」「乱」

  • ・・・水平に広がった雲
  • ・・・雨を降らせる雲
  • ・・・塊が上の方に積み重なった雲

著者:鴨川みどり著者

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