新型コロナウイルスの流行の影響により、家にいることが多くなり、運動不足解消のためランニングを始める方が増えてきています。習慣的にランニングを始めるとなれば、スニーカーではなく足をしっかりとサポートしてくれるランニングシューズが必要となります。
しかし、ランニングシューズといっても種類は様々あり、ランニングを始めたばかりの方にはどれが自分に合っているのか判断が難しいと思います。
そこで今回は、ランニングを始めたばかりの方にもわかりやすいランニングシューズの選び方をご紹介します。
1.足のサイズを調べる
いくら良い性能のシューズを履いていても、自分の足に合っていなければ足を痛めたり、けがをする可能性があります。そのため、靴全般に言えることですが、フィット感が非常に重要です。自分の足にフィットした靴を探せるよう、まず自分の足のサイズを確認しておきましょう。
足長、足囲
足長は、かかとから一番長い指の先までの長さのこと、足囲は親指と小指の付け根にあるでっぱりの周囲の長さのことです。
足長だけで靴を選ぶと足の長さは合っていても、幅が合わず、足にフィットしないことがあります。そのため、足長だけでなく、足囲も計りましょう。靴幅は、足囲に応じてEや2Eなどで表示され、足囲が大きいほど靴幅も大きくなります。
シューズにE、2E、3Eというような表記を見ることがありますが、これは足囲のサイズ表記です。足囲によってA、B、C、D、E、EE(2E)、EEE(3E)、EEEE(4E)、F、Gの10段階に分類されます。JIS規格の靴のサイズ表と照らし合わせることでわかります。
が、表記上では自分に合った靴でも、実際に履いてみるとフィットしないことはよくあります。メーカーや国によってサイズの基準が異なるので、この表記はあくまでも参考程度にとどめておいてください。
2.シューズ選びのポイント
ランニングシューズには、初心者向けのものから上級者向けのもの、またトレーニング用やレース用など様々な種類があります。初心者は、クッション性の高い初心者向けのトレーニング用のシューズを選びましょう。
ランニング中の着地時、足には体重の約3倍もの力がかかります。ランニングを始めたばかりだと、まだ走るための筋肉が十分に付いておらず、着地時に足へ大きい負担がかかります。そのためクッション性の高いシューズを履くことで足への負担を減らせます。
ソールが厚いシューズの方が、着地の衝撃を吸収してくれます。
3.試し履きのポイント
ネットで購入する場合でも、一回お店に行って試し履きすることを強くおすすめします。実際に履いてみて自分の足に合わなかったということがありますので。
朝と夕方の足を比べると、朝よりも夕方の方が足がむくむため、足のサイズが0.5~1.0cm程大きくなります。そのため午後に試し履きすると、大きい方に合わせられるため、後に窮屈に感じることがなくなるでしょう。
ランニングの際に使う予定の靴下を履いて、靴の試し履きをしましょう。靴下の厚みが違うだけでも、靴の履き心地は変わってしまいます。
履いた時に気を付けるべき点
- つま先
つま先には、靴の中で足の指を動かせる1㎝程のすき間ができるようにしましょう。すき間がないと足の指を痛めたり、内出血の原因になってしまいます。
- 足幅
窮屈で親指や小指が側面にこすれたり、ゆるくて靴の中で足がずれたりしないかを確認しましょう。こすれて摩擦が起きてしまうと靴ずれの原因となります。
- かかと
かかとのカーブに沿うようにシューズのかかと部がフィットしているか確認しましょう。足を上げた時にかかとと靴底の間にすき間ができてはいけません。
- 甲
甲の部分がきつすぎると、血の流れが悪くなってしまいます。またゆるすぎてもマメができることがあります。
- アーチ
アーチが足に合っていなければ、疲労感や不安定さにつながります。土踏まずがずれないように気を付けてください。
買ってから気を付けるべきこと
靴を履く上で気を付けてほしいのは、かかとを踏まないことです。かかとを踏んでしまうと、靴の持つ性能が損なわれます。またせっかくフィットしていた靴が足に合わなくなってしまいます。靴の着脱の際は必ず靴のひもを緩めるようにしましょう。