Frank Zappa, Captain Beefheart, The Mothers - Muffin Man
「Muffin Man」は、フランク・ザッパとザ・マザーズ、キャプテン・ビーフハートがコラボレーションし、1975年に発表したアルバム「ボンゴ・フューリー」の収録曲。
アルバムの最後に収録されているこの曲は、冒頭のナンセンスで和やかな詩の朗読から一転、堰を切ったように重厚なバンドアンサンブルが奏でられ、アルバムを締めくくるに相応しい圧巻の演奏を聴かせてくれます。
重く響き渡るリフに合わさるザッパの泣き叫ぶギターソロは、音の洪水とも言えるほど激しく、輝きを失うことのないオールタイムベストな名演奏です。
別のライブ音源
「Muffin Man」は、コンサートのフィナーレで度々演奏されてきました。こちらのバージョンは綺麗に編集された「ボンゴ・フューリー」のものよりも、ライブならではの荒々しさと熱気が感じられ、個人的にはこちらの方が好きです。より重く、よりテンションが高い演奏は、「ボンゴ・フューリー」以上の衝撃です。
以上の音源は、「ZAPPA」(オリジナル・サウンドトラック)に収録されています。
カバー
フランク・ザッパの息子であるドゥイージル・ザッパもミュージシャンであり、Zappa Plays Zappaというバンドで度々フランク・ザッパの音楽を演奏しています。父親譲りのギターテクニックを持ち、フランク・ザッパの音楽を受け継ぐに相応しい存在です。
Zappa Plays Zappaはかつてフランク・ザッパのバンドメンバーであったスティーヴ・ヴァイやテリー・ボジオとの共演も果たしています。
「Muffin Man」を収録しているアルバム
アルバムの大半はライブ収録されており、テキサス州オースティンのアルマジロ世界本部で演奏されたものです。5曲目、6曲目、9曲目(イントロ)のみOne Size Fits All(1975)とStudio Tan(1978)のセッション中に録音されたスタジオ収録曲です。ロック、ブルース、カントリーなど様々な音楽を取り入れ、変則的かつ演劇的に展開されていくフランク・ザッパとキャプテン・ビーフハートの共作。