Blenderでモデリング作業をしていると、オブジェクトの影の表示が不自然になってしまうことがあります。
今回は、そんな時に試してほしい「ベクトルをリセット」の方法について解説します。この記事の執筆時に用いたBlenderのバージョンは3.3です。
頂点法線・面法線
ベクトルをリセットすると、法線の向きがデフォルトに戻ります。
法線とは、面や頂点から伸びる直線であり、頂点法線と面法線の2種類に分けられます。
頂点法線は、頂点の向きを示し、陰影の計算に用いられます。
面法線は、面の内側・外側を示し、線が伸びている方が面の外側になります。
「ベクトルをリセット」でリセットされるのは、頂点法線の方です。
法線の表示
法線は編集モードで右上のオーバーレイから、「法線を表示」をクリックすることで表示できます。
頂点法線と面法線を同時に表示することもできます。
ベクトルのリセット方法
「ベクトルをリセット」は、2ステップで完了します。
① 編集モードで、ベクトルをリセットしたい頂点 or 辺 or 面を選択
② "Alt+Nキー"を押し、ベクトルをリセットを選択
もしくは”メッシュ ⇒ ノーマル ⇒ ベクトルをリセット”を選択
完了
以上の作業を正しく行えていたら、法線の向きがリセットされています。
以上の方法を試しても陰影が不自然なままの場合は、辺や頂点が重なっていたり、面の表裏が揃ってない等、他に原因があることが考えられますので、別の方法を試してみてください。
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