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拍・拍子・リズムについてイラスト付きでわかりやすく解説!

拍

音楽を学んでいると、日常生活では馴染みのない単語がたくさん出てくると思います。この記事では、音楽の基本となる拍と拍子について解説をしていきます。ついでに拍や拍子に関連するBPMや拍子記号についての説明もあります。

はくとは、リズムを構成する音楽の基本的な単位のことを言います。

といっても、これだけではわかりにくいと思うので、よりかみ砕いて解説します。

まずメトロノームを想像してください。メトロノームは楽器を演奏する際、テンポを保つために、一定の間隔でカチカチと時間を刻みます。

この一定間隔の時間の刻みなのです。拍の数によって、2拍、3拍、4拍と数えられます。イメージとしては以下のイラストのような感じです。

きらきら星1

「きらきら星」は一拍に一音乗っているシンプルな曲であるため、拍を意識しやすいと思います。

 

拍とテンポの関係

拍を意識することで、適切なテンポで曲を演奏することができます。拍の刻みが短いほど楽曲のテンポは速くなり、長いほど遅くなります。

ちなみに:BPMとは

1分間における拍数をBPM(Beats Per Minuite)と言います。例えば60 BPMであれば、1秒に1拍打ちます。BPMが高いほど、曲のテンポが速くなります。

 

音楽に乗れるのは、拍のおかげ

音楽の理論を知っていなくても、多くの人はリズムに合わせて一定の間隔で手拍子をしたり、体を揺らすことができるでしょう。それは、一定間隔の時間の刻みである「拍」に基づいてリズムが構成されているからなのです。

 

拍子

拍子ひょうしとは、いくつかの拍の集まりのことであり、強拍と弱拍の組み合わせからなっています。3つの拍をまとめた場合は「3拍子」、4つの拍をまとめた場合は「4拍子」と呼びます。

例えば「きらきら星」は、以下の楽譜を見てわかる通り、4つの拍でまとめられている4拍子の曲です。ですので、歌で言えば「きーらーきーらー」で1つのまとまりになります。

きらきら星2

譜面上、拍子は、各拍子ごとに縦線で区切られています。この譜面上の区分のことを小節と言い、それぞれの小節の終わりにある縦線を小節線と言います。なので譜面では、拍子と小節は一致しています。

 

強拍、弱拍

拍子は、強拍と弱拍の組み合わせからなると先に述べましたが、強拍と弱拍とは一体何なのでしょうか。

強拍きょうはくとは、心理的に強く、または重く感じる拍のことを言い、弱拍じゃくはくとは、心理的に弱く感じる拍のことを言います。

強拍、弱拍とは、その字面から、実際の音の強弱のことであると思ってしまいがちですが、必ずしも実際に強拍の音が強く聴こえたり、弱拍の音が弱く聴こえるわけではありません。それは音楽のリズムや拍子の中で、特定の拍の強調度合いや、音楽的な強さや弱さを表しています。

一般的には、各拍子の1拍目が強拍となります。3拍子の場合、1拍目が「強拍」、2・3拍目が「弱拍」となります。4拍子の場合、1拍目が「強拍」、2・4拍目が「弱拍」、3拍目が強拍ほど強くない「中強拍」から構成されます。

きらきら星3

ただ個々の作曲家や演奏家の解釈によって、以上のパターンから逸脱することもあり、絶対的なものではありません。

 

拍子記号

楽譜の左側に3/4や6/8というように記されている分数は、拍子記号と呼ばれるものです。

拍子記号は、楽曲の拍子を表す記号であり、分母は1拍として数える音符の種類、分子は1小節内の拍数を表しています。例えば、きらきら星は4分の4拍子の曲ですので、1小節内に4音符が4個入ります。

きらきら星4

4分の4拍子は分数4/4の代りにC(=Common Time)と表記されることもあります。

きらきら星5

どちらの表記でも意味は同じです。

 

リズム

拍子という小さな音のまとまりができることで、音の活動と休息が生まれ、それが音の長短や強弱をもって規則的に繰り返されることで、リズムが生まれます。

譜面上では、それは音符休符で表現されています。

 

まとめ

最後に大事なポイントをまとめました。

はくとは、一定間隔の時間の刻む音楽の基本的な単位のことを言います。

拍子ひょうしとは、いくつかの拍の集まりのことであり、強拍と弱拍の組み合わせからなっています。

強拍きょうはくとは、心理的に強く、または重く感じる拍のことを言い、弱拍じゃくはくとは、心理的に弱く感じる拍のことを言います。

リズムとは、音の長短や強弱をもって、音の活動と休息が規則的に繰り返されることを言います。

著者:みどり編集部著者

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